入院三日目(エクソダス)

7時起床。俺さあ、出所したら一斗缶の小豆とココアとチョコレートをまとめてゆっくり一日かけて食べるのが夢なんだよね(「刑務所の中」)。ということもなく病院では規則正しく食事は出るし出歩きも自由だ。食事は麦飯半分ということもないし。

ところで隣の高橋さん(仮名)、食べ終わるやいなやベッドで歯磨きを始めるのは勘弁してくれ。風呂場で歯を磨くのもアレだが、病室で歯を磨くのはもっとアレなのでとりあえずしつけがちゃんとしてないと後々恥をかきますので凄い勢いで猛省を促したい。

午後、妹と妹夫と母が来訪。最近同じような手術を受けて難儀な目に遭った妹夫の体験談など。やはりガーゼを抜くときが一番痛いらしい。ちなみに彼は10kgほど痩せたらしい。すげいな。入院ダイエット。

続いて美女Eさんらが来訪。差し入れの芋きんなどつまみつつ、かつての職場や今の職場についてネガティブに花が咲く。今の職場に関しては、無駄なことに時間割いてる暇はないなと心底思う。差し入れの文庫本などありがとうございました。

あとはこんこんと寝て過ごす。

さて、今回の手術について概要を説明しよう。(富山敬)

入院二日目(ダイヤモンドの騎士)

向かいのじじいのいびきで6時に目が覚める。健康的だっつの。毎朝この調子か。殺すぞ。本日より耳栓必須。朝食はやはりというか病院食で何とも味気ない。わずか10日間の辛抱とはいえ閉口する。

ということで外出許可を得てランチがてら駅周辺を散歩。患者IDバンドはこっ恥ずかしいのでリストバンドで隠しているわけだが、これで私もエセほっとけないプロジェクトメンバー。反吐が出る。で、お目当ては最近お気に入りの神保町カーマなわけだが、とにかく暑い。へばる。汗だく。しかもカレー。死ぬ。外出るんじゃなかった。ということでランチビールひっかけて帰るわけにもいかずとっとと帰還。本日は休診日の模様。どおりで静かなわけだ。

日経土曜版。愛の流刑地、まだ続いてる。てか神宮花火大会に行った実体験をそのまま小説にしてるのと違うかナベジュンよ。萎える。隔月刊ねこびよりを買う。なごむ。ギリシャの猫っていいわ。てなことを考えてるとねこシッターさんから丁寧なシッティングレポートがメールで届く。どうやら飼い主よりもなついている模様。こいつら。

夕刻。全身黒ずくめの美女Mさんが寄り道お見舞い来訪。葬式帰りではない模様。職場のことや職場のこと、そして今後の職場のことなどを淡々とおしゃべり。退屈で死にそうだったのでたいそう気が紛れる。なんでも折り紙を持ってこようと思ったそうだ。鶴を折れということか。千羽も。自分で。現代の拷問なり。結局持ってこなくてほっとする。

あとは読書とか読書とか読書とか。そういや大雨。関係ないが隣のベッドにいる鈴木さん(仮名)、聞こえないと思ってこっそりへをこくのはよせ。聞こえてるんだよ。