入院六日目(望郷編)

7時起床。熱は37度台前半まで回復。引き続き養生することに。キーボードもなんとか打てるようになる。点滴針刺しっぱなしで鬱陶しいが。規則正しい食事とともにぼんやりと過ごす。ずっと寝転がりっぱなしは病人をさらに病人にするのでよろしくない。

空きベッドに、午後から新人患者さんご来訪。あちこち病んでそうな中高年男子。どうやら金曜に私と同じようないやんな目に次々と遭うらしい。まあがんばってくれたまえ(余裕)

で、うとうとしていたら巨乳豊満美女のMさん来訪。夏休みで外泊する途中に立ち寄ったのだそうな。いいなあ。なんか以前お会いしたときより微妙にふくよかになりすぎているように見えたので思ったことを
ストレートにヒアリングしてみた。とどのつまり太ったよねと訊ねたわけだが仮説は当たってましたよ。本日はチャイラテごちそうになっちゃいましたが、あんたが今食したフラペチーノとワッフルをやめるだけでより豊満になるのを回避できると思うがどうか。よけいなお世話か。

義兄来訪。同じ体験をともにした者同士、熱き友情を誓うふりをする。おたがいしないですむならそれにこしたことない体験したよねと共感する。

今日の回診。右目の充血がひどいので一番外側のガーゼだけ抜いてみる。どっと出血して気を失いそうになる。←弱
結局元に戻して様子をみることに。複視が定着しては困るのよ。

夕刻。絶世の美女Cさま来訪。二度目。ありがたや。花を取り替えてくれる。お気遣いに感謝感激。そういやいらっしゃるみなさまのうち花を持ってきてくださってるのはCさまだけであった。まあいいか。いろいろ身辺の動きがあるようで、みな自分なりにそれぞれ頑張っているなと感慨を深める。ちなみに今の私はあまり頑張ってない。

直後、細い刺客Nさんと太い刺客M氏が来訪。いずれもプロジェクトにはまってて楽しそう。Nさんげんなりしてたけど大丈夫だろうか。といっても私が事細かに手術の様子を語りすぎてたのが原因だったようだが←お前か。

さらに変態医者D来訪。二度目。差し入れにスターバックスとワッフル。飲めんし食えんのだが感謝。どうやら彼の研究室とこの病棟は激近らしいが、じゃあいっそ病院も変更しましょうかねというとそれはやめとけという。大丈夫か。

平常モードに戻りつつ早寝。昼間眠りすぎて夜眠れなくなる。ミンザイに頼るのはいやなので我慢した結果、夜中も悶々と過ごす。

入院五日目(もーっと!カテーテル)

※記憶に頼って書いてます

6時起床。ほとんど眠れずぐったり。ということで待望のカテーテルたーいむ。Hさんが尿管抜きに出現。クール美女なのに地獄の大王かつ翼の折れた天使に見えた。で、抜かれる瞬間のあの痛みはもうなんというかうひょひょひょというかわははというかいやん助けて。神様お願い。とかそんな気分。貴重な経験をさせていただきました。てかもう味わいたくないよ。

ようやく自由に動けるようになったので点滴台抱えつつ歩行。おおちゃんと歩ける。自分の力で動くことができることがかくもすばらしいとは。痛みに耐えてよくがんばった感動した。大いに感謝しつつ五分後には痛みを忘れる。←学習機能なし

高熱は引き続いており、食事は流動食のみ。てか鼻が完全封印されてる状態では流動食しか受け付けませんよ。口呼吸だけで食事をする困難さを体感する。嚥下できるって実は非常にすばらしいことに自らの身体をもって知ることに。まあ食欲は衰えてないので一安心か。

体重測定の日だったので測定。5kg減でした。人間努力しなくても痩せられるものですね。(呆然)
高熱にうなされるまま夕方に。夕刻過ぎ、ナイスガイMさん来訪。見苦しい姿で恐縮です。恐縮しつつ以前の職場や以前の職場の話題に花が咲く。どちらさんも大変なことですねえ(棒読み)。おみやげのお菓子は何日後になるかわかりませんが大事に食させていただきます。キーボードを開く気力がないため、携帯メールで何通か連絡をとってみる。ちなみに本医院では携帯電話は使用禁止です。そうですか。

入院四日目(クレイジーダイヤモンドは砕けない)

※以下、手術後の記憶に頼って書いてます

6時起床。起き抜けもそこそこに、丸顔美人のM看護師さんから丁重な浣腸を受ける(韻を踏んでみた)。十何年かぶりでそれはもうなんというか。空腹状態で丁重な(略)を施されるとものすごい冷や汗が出るので関係各位におかれましては注意されたし。

しかも通じ確認する看護師さんがメガネっ娘美女なのでこれまた萎える。ああはずかし。で、手術衣とエコノミークラス症候群防止パンストを着用して世の女性達の気分を味わう間もなく尻にぶっとい筋肉注射。いてえよ。でもってなんかストレッチャーで運ばれてるよおいら。でもって全身麻酔。ご挨拶もそこそこに、なんか酸素マスクみたいなのかぶせられる。前戯もなしにいきなりですか。ふが。

入院三日目(エクソダス)

7時起床。俺さあ、出所したら一斗缶の小豆とココアとチョコレートをまとめてゆっくり一日かけて食べるのが夢なんだよね(「刑務所の中」)。ということもなく病院では規則正しく食事は出るし出歩きも自由だ。食事は麦飯半分ということもないし。

ところで隣の高橋さん(仮名)、食べ終わるやいなやベッドで歯磨きを始めるのは勘弁してくれ。風呂場で歯を磨くのもアレだが、病室で歯を磨くのはもっとアレなのでとりあえずしつけがちゃんとしてないと後々恥をかきますので凄い勢いで猛省を促したい。

午後、妹と妹夫と母が来訪。最近同じような手術を受けて難儀な目に遭った妹夫の体験談など。やはりガーゼを抜くときが一番痛いらしい。ちなみに彼は10kgほど痩せたらしい。すげいな。入院ダイエット。

続いて美女Eさんらが来訪。差し入れの芋きんなどつまみつつ、かつての職場や今の職場についてネガティブに花が咲く。今の職場に関しては、無駄なことに時間割いてる暇はないなと心底思う。差し入れの文庫本などありがとうございました。

あとはこんこんと寝て過ごす。

さて、今回の手術について概要を説明しよう。(富山敬)

入院二日目(ダイヤモンドの騎士)

向かいのじじいのいびきで6時に目が覚める。健康的だっつの。毎朝この調子か。殺すぞ。本日より耳栓必須。朝食はやはりというか病院食で何とも味気ない。わずか10日間の辛抱とはいえ閉口する。

ということで外出許可を得てランチがてら駅周辺を散歩。患者IDバンドはこっ恥ずかしいのでリストバンドで隠しているわけだが、これで私もエセほっとけないプロジェクトメンバー。反吐が出る。で、お目当ては最近お気に入りの神保町カーマなわけだが、とにかく暑い。へばる。汗だく。しかもカレー。死ぬ。外出るんじゃなかった。ということでランチビールひっかけて帰るわけにもいかずとっとと帰還。本日は休診日の模様。どおりで静かなわけだ。

日経土曜版。愛の流刑地、まだ続いてる。てか神宮花火大会に行った実体験をそのまま小説にしてるのと違うかナベジュンよ。萎える。隔月刊ねこびよりを買う。なごむ。ギリシャの猫っていいわ。てなことを考えてるとねこシッターさんから丁寧なシッティングレポートがメールで届く。どうやら飼い主よりもなついている模様。こいつら。

夕刻。全身黒ずくめの美女Mさんが寄り道お見舞い来訪。葬式帰りではない模様。職場のことや職場のこと、そして今後の職場のことなどを淡々とおしゃべり。退屈で死にそうだったのでたいそう気が紛れる。なんでも折り紙を持ってこようと思ったそうだ。鶴を折れということか。千羽も。自分で。現代の拷問なり。結局持ってこなくてほっとする。

あとは読書とか読書とか読書とか。そういや大雨。関係ないが隣のベッドにいる鈴木さん(仮名)、聞こえないと思ってこっそりへをこくのはよせ。聞こえてるんだよ。

入院一日目

荷物をまとめて午後に病棟に移動。病室は四人部屋。狭い。隣のじじいはずっと高校野球見てる。よく飽きないな。向かいのじじいは見舞いにきたじじいの妻がうるさい。血圧が上がる。というわけで小一時間で入院生活には飽きた。早く出たい。

今回はノートPCとPHSを持ち込んでいる。微弱な無線LANの電波を拾う謎の現象。まあつながればいいや。暇なのでとりあえず入院の旨を知人数百名に告知。ほどなくねぎらいの言葉を多数いただく。皆様ありがとうございます。

麻酔医さんや看護士さんや耳鼻科の先生にあれこれ説明を受けるが、いっぺんにいわれてもおじさんわかりません。いわれるがままにサイン。これぞインフォームドコンセント。

絶世の美女Cさまが夕方にいらっしやる。お見舞い一番乗り。皮剥け気味は回復した模様。代謝がいいってすばらしい。美女が花とアリスのシュークリーム持参はさながら天使の光景。たまたま食事タイムになったので失礼ながら一人食させていただきつつおしゃべりに花が咲き大変気が紛れる。ちなみにここの病院食はレベルの低い社員食堂レベル。デザートのシュークリームに舌鼓を打ちつつ、富士登山写真とか見せていただいたりあれこれおしゃべりしたり。

二番乗りはエロ中年内科医のDさん。なんと隣の病院から徒歩で来る。ギブスンの「あいどる」とMP3満載CD-R二枚。ごちそうさまです(食うな)。Cさま辞去を確認の後、ここだけの話我がPCに大量に入っているMXハードエロ画像鑑賞会開始。微妙に盛り上がる。でもここに書いたのでここだけの話ではなくなってしまった。エロ(ry曰く、1Fのスターバックスのバイトのおねいさんがいいかんじらしい。早速明日行ってハァハァすることに決めた。

消灯間近、本日の診察。まったく予期しないままいぢり倒されるさまに流れよ我が洟(涙ではない)。耳鼻科の機材に嬲られる様はさながら脇の下をくすぐられる鼻バージョンでもうなんというかうひゃひゃという目に遭いぐったりする。

銀杏BOYSが下半身丸出しで書類送検だそうだが

我が家のぎんなんBOYは常に下半身丸出しである。何の問題もない。

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少年というよりはかなりおっさんだが、何も気にしない。