大友克洋「童夢」を読み返す

煮詰まってるときの回顧傾向。通常版も愛蔵版も手元にあるがもう一冊買ってみた。

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すでに1983年の発表から数えて69刷になってた。すごいな。25年も前の作品なので警察のポケットベルや黒いゴミ袋ももはやレトロアイテムなり。肝心の作品内容はもはや1024回は読み返しているのでいまさらだが、やはりストーリー構成力とレイアウトの組み方と精密描写は時代の古さを感じさせずもはや伝統芸能の領域に。はじけてしまった浪人生は今読み直すとひきこもりのはしりにも見えるな。もちろん当時伝説になった「白い空間なのに重力を感じる」あの衝撃の一コマは一生忘れられそうにない。たった一冊で人生観に影響を与える一冊にはなかなかお目にかかれないので、すでに有名な作品ではあるが未見の向きにはめっさおすすめ。

やはり大友さんは映像作家よりマンガのほうがいいと思う。

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