電子証明書が普及しないのは使いにくさと印影信仰のせいなのか

読んだ。

電子証明書とは何か〜千葉市長、熊谷氏の印鑑廃止発言から考える〜
http://cloud-everything.freee.co.jp/2013/05/blog-post_29.html

市長の英断は評価したいが、前途は多難な模様。

電子証明書の利用に関しては

e-TAXに挑戦してみるよ(1)電子証明書を取得する
http://kan65535.typepad.jp/asc/2007/11/e-tax1-5896.html

を書いてから6年経過したけど、使い勝手はあまり変化していないようだ。


e-Taxの普及促進は活発だけど、肝心の使い勝手が向上しなければ普及はしないなと。
申告業務に関していえば電子証明書を使って処理するメリットは事務所側にもユーザー側にもほとんど感じられないというのが現状。そりゃ普及しないわなと。だってめんどくさいもん。IDカード方式の電子証明書手配してカードリーダー手配して電子証明書の認証手続して。ここまででほとんどが脱落しちゃう。でもって申告ソフトで電子証明書使うときも2回3回とパスワード入力してようやく送信できるけどいろいろエラーも出るし確実に送信できていることに安心できるまで4回5回とオペレーションを繰り返さないと定着しない。そりゃ普及しないわなと。

ことe-Taxに関していえば、証明書の利用をもう少し簡単にしないと使う気にはなれないです。以上。

一方で、紙の書面に印影を反映することの意味としては

  1. 本人や法人自身による発行書面であることの証明
  2. 改ざん防止
  3. 捺印者の精神的な満足感(笑)

あたりがあると思うのだけれど、町で買った三文判が使える現状では1)の効果は薄いし、電子証明書を使うことで1)2)の効果はあるので、3)以外は事務的に置き換え可能だと思うのですけどね。いや3)は大事ですよ。大事な書類に代表印押すとき緊張するもん。だからといってそれが事務手続に必須かというとそういうわけでもない。

当の電子捺印サービスを提供している会社でもこういう解決事例(捺印業務を踏襲)から先に踏み出すことができてないあたり、根が深い問題なのかもしれません。

Excel、Wordを利用したメール操作で利用できるワークフローシステム
http://www.shachihata.co.jp/interweb/mark/case/h2_comp/002.html

捺印行為自体は精神的な儀式として残しつつ、事務処理は極力電子化していく方向に進んでほしいのですが妙案はないものでしょうかね。

※結論はありません

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