『大友克洋全集12 AKIRA 1』読む読む。気がついたらその1から三ヶ月も放置していて面目躍如として面目ない。どんどん行きます。
第5回。二色刷で左右が単行本と反転していてまた違う読書(読漫画)体験になる。展開は派手だが単行本との差異が少ないので違和感も少なく。P106のカプセル転がるシーンでのホワイト修正シーンは初読では気付かない。
第6回。加筆箇所少なめながらマニアックな箇所が修正されていて楽しい。ヘルメットの模様の加筆、大友先生はどういう気持ちで追加していったのかと興味深い。この回から徐々に末武康光さんが作画に参加とんこと。この情報量で作画に5-6日というスピードも驚異的。隔週掲載なのも限界に近かったわけですね。
第7回。P135のポップGUMのイラスト、恥ずかしながら今回初めて認識。何度読んでも読み抜けってあるものですね。確かにYOUのイラストそのまんま。個人的にはセリフの描き文字は大友先生自らのものなれど、ゴシック体写植のほうが単行本の乾いたテイストを表現していて好み。一方で『何んで』などの送り仮名の古さも味が良い。この時期に『幻魔大戦』アニメへの関与と重なっていたそう。
第8回。肩パッドの大きさの比較には目が行かなかったなあ。こういう細かな指摘も全集解説の醍醐味だったり。服のちぎれたあとや汗など、描き込んでからホワイトで消した痕跡が単行本では認識できなかった数の多さ。
第9回。P174『云う』の連発は大友表記(?)の王道な感覚。P188とP190のフォント変更は単行本の太ゴシック体に慣れている一方で自然な表現にも見える。その他ホワイト修正跡多数で追いきれないけど観察するの楽しい楽しい。
第10回。連載時と大幅に異なるレイアウトでタイトルの配置と相まって緊張感が違った。「カラーで見せるべきシーンをカラーページに持ってく」る試みは最大限に効果を発揮していたといえる。連載10回記念カラーが広告でフィーチャーされたり連載が続くことを心配する手紙をもらったりと微笑ましいエピソード満載。
つづく。